

仮想通貨への投資において「大損してしまった」なんて経験のある方は意外と多いです。
タイトル通り筆者もその一人で、少額資金で始めた仮想通貨投資で一時は「6,000万円」までに。
しかし、弾け飛ぶようにその後は資産をほぼ全て溶かしてしまった経験があります。
チャンスも多い仮想通貨市場ですが、吐き気を催すほど阿鼻叫喚な一面があることも事実。
当記事では、そんな筆者が「大損を防ぐために改善してきた重要ポイント」を詳しく解説します。
最後まで読めば、激しい価格変動が起きる仮想通貨市場で大損してしまうリスクを減らすポイントを掴めるはずです。
ぜひ、最後までチェックしてみてください。
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(経験談)仮想通貨で築いた6,000万円の資産をこうして溶かした
筆者は、仮想通貨市場が今日(2021年)のように世間的に広く認知される以前から関心を持っていました。
事実、2016年の年末頃には仮想通貨の取引所における口座開設を行い、少額の資金で某アルトコインに投資。
その後、仮想通貨市場の歴史に名を刻むことになる「2万ドル」近辺までのビットコイン価格のバブル相場が発生。
宝くじで大当たりをしたかのように、私の資産も急激に増加しました。
ですが、その後は暴落・乱高下する市場に翻弄されてしまった結果、わずかな資産しか残せずに退場してしまうハメに。
今でこそ、仮想通貨への投資歴も3年以上となり市場への理解と相場への向き合い方が大幅に改善されました。
この章では、「当時、なぜ仮想通貨投資で大損をしてしまうような事態に陥ったのか?」について詳しく解説します。
具体的には、
- 適切な売り時を全く把握できていなかった
- 安易にハイレバレッジ・短期トレードに手を出してしまった
- 損切り・資金管理ができずに痛い目をみた
- SNSやメディアの情報を過信してしまった
の4つで、大損を恐れる方に高確率で当てはまりがちなことです。
下記項目を読みす進めてみてください。
適切な売り時を全く把握できていなかった
筆者が資産を大幅に減らしてしまった(実際には、損失は出していないが巨額の利益を失ってしまった)最大の理由は、売り時を把握できなかったこと。
仮想通貨銘柄は、「数パーセント」単位での上昇は頻繁に発生し、「数十パーセント」「数倍」「数十倍」「数百倍」なんていう単位で上昇・下落することがあります。
一般的な金融市場では起きにくい事象ですが、成熟に向かう新興市場であるため大口投資家などの巨額資金の参入によって価格が大幅に動きやすいのです。
ですから、利益を大きく狙えるチャンスがある一方で、売り時を見極められないと損失のリスクすらあるのです。
対処法としては、テクニカル分析や市場の雰囲気を嗅ぎ取るファンダメンタルズ分析による売却判断を養うこと。
しかし、当時の筆者にはそのような分析能力は皆無だったのです。
安易にハイレバレッジ・短期トレードに手を出してしまった
筆者が取り組んだ投資方法としては、現物投資だけではありません。
証拠金として資金を取引所に預け、高いレバレッジを掛けた短期トレードを行ってしまった経験があります。
参入した理由は、短期的に爆発的な資産増加を狙えると判断したため。
ハイレバレッジなトレードや「数分〜1日単位」で行う短期トレードでは、目先の細かな値動きを予測し、利益を狙います。
いわゆる上級者向けの投資・トレード方法であって相場初心者が手を出したところで上手くいく可能性は極めて低いです。
トレードを経験する意味では有効的な方法でしたが、長期的に見ると大部分の資金を失うリスクの方が高かったのです。

筆者としては、ハイレバレッジなトレードや短期トレードを初心者の方にはおすすめしません。しかし、許容できる少額資金でのトレードであれば、トレード技術を養う絶好のチャンスです。
私自身、ハイレバレッジ対応かつ、ボーナスキャンペーンを受け取れる海外取引所等を利用してトレードの技術を向上させていた時期があります。
相場経験を養いたい方やトレード技術を向上させたい方は、【損しない】仮想通貨のおすすめ海外取引所【2021年最新】もチェックしてみてください。
損切り・資金管理ができずに痛い目をみた
致命的な大損をしてしまった時、後で振替えると「損切り」「適切な資金管理」が行えずに痛い目をみた経験が多くありました。
例えば、自分の予想に反して価格が動いてしまっても「 いずれ建値まで戻ってくる」という楽観的な考えで損切りできなかった経験も。
伏せて資金管理が甘く、高いレバレッジを掛けてしまっていたため、強いヒゲ(相場転換のポイント)で強制ロスカットされてしまうなんてこともありました。
自分の相場分析に対し過剰な自信、楽観的な相場への見方が命取りとなったのです。

この章でご紹介していることは、筆者が身をもって経験したことに間違い無いですが、「損切りができない」「適切な資金管理が行えない」ことを改善するまでには長い時間が掛かりました。
それは、投資・トレードの上達による自分の分析に対する自信と分析ミスが発生した際に謙虚に相場と向き合う姿勢が必要だったため。
精神的な話となりますが、トレードルールやメンタル面での自己規律を改める機会となりました。
SNSやメディアの情報を過信してしまった
仮想通貨に関するSNSやメディアで発信される情報を過信してしまったことも、大損を招く要因の一つ。
筆者も投資初心者の頃は、有名なトレーダーやアナリストの分析するビットコイン相場の考察を元にエントリーしてしまう経験がしばしありました。
「自分で分析しても分からない。なら、他人の考察を参考にしちゃえ」
と人任せのトレードをしてしまったことで、短期の乱高下やシナリオが崩れた時に大きな痛手を被りました。
あなたもご存知かもしれませんが、仮想通貨投資家・トレーダーと呼ばれるような人気なインフルエンサーもいるほど。
安易に彼らの意見を参考にしてしまうと「もしも」の時に、判断が遅れます。
参考程度に彼らをウォッチするのはアリですが、常にミラートレードのようなことをしていると大損する時も近いでしょう。
仮想通貨投資で生き残る術とは?現役トレーダーが実践する大損を防ぐ対策
上記でご紹介したように、筆者は「生々しい大損」を幾つもの理由によって経験してきました。
今思うと、「なるべくしてなった」としか思えない理由ばかりです。
でも、これらは多くの相場参加者に起き得ることであり、「自分は大丈夫」と思っていてもやってしまいがちなことなのです。
そこで、上記の大損リスクを低減するために筆者が負けないために検証・改善してきた対策について詳しく解説します。
損益許容範囲を意識した「資金管理」を覚える
損益の許容範囲を意識した「資金管理」は、未然に大損リスクを減らせる唯一の方法とも言えます。
そもそも、資金管理とは「自己資金のうちでどのくらいの金額を投資できるか」ということ。
そして、許容できるリスクを「◯%」と決めることで、利益を狙う算段を立てます。
資金管理を覚えると、「今のボラティリティなら、このぐらいのポジション量で損失は2%までに抑えておこう」などと具体的にリスクを決められること。
また、損失の許容範囲を決めておけるので、思惑通りの値動きになればじっくりと利益を狙ったポジションを保有できる強みもあります。
(絶対) ハイレバレッジなトレードはギャンブル要素が高いことを認識する
先ほども挙げましたが、ハイレバレッジなトレードはギャンブル要素が非常に高いです。
仮想通貨市場は、ボラティリティの高さが魅力の一つでもあるため完璧な読みができれば資金効率の良いトレードも可能。
けれども、とても現実的なトレード方法ではないと言えます。
その理由となる一例が下記の画像。
こちらのチャート画像は、ビットコイン(BTC/USD)における5分足のチャート。
たった数分の間に「4.82%」もの価格変動が発生しており、ハイレバレッジでロングエントリーしていたポジションが解消されたと分析できます。
大口投資家などによって行われる「ふるい落とし」と呼ばれる常套手段で、上値を軽くして有利なポジションを立てる目的があります。
このように、突然の急騰・急落に巻き込まれると為す術もなく大損(強制ロスカット)されてしまうのです。
したがって、ハイレバレッジによるエントリーは高度に吟味する必要があり、基本的には行うべきではありません。
現物投資や余裕のある低レバレッジによって投資・トレードをするようにしましょう。

実は、ハイレバレッジを駆使したトレード手法として「スキャルピング」があります。
数秒から数分単位で決済を行うため超短期トレードのため、レンジ相場などで強い手法。
筆者も得意な相場でかつ、画面に貼り付ける時は「少額資金×ハイレバッジ」な組み合わせで実践することもありますよ。
柔軟な思考で損切りは行う
資金管理の点と被りますが、「損切り」は「資金の◯%」に基づいて絶対に行うべきものでもありません。
というのも、エントリーした直後に相場が一気に逆方向へ動くと察知したら「損切り目安」まで待たずに損切りしてしまうということ。
いったん、相場に対する読みが外れたのですから慌てることなく、静観できますよね。
多くの場合、危機を感じた場合の値動きは損失をもたらす方向へ動くもの。
柔軟な判断によって早期の損切りが実行できると、無駄な資金を失わずに投資できますよ。
ただし、あらかじめ損切りの目安価格を決めておいた上での話であり、「早期に損切りしてしまったけど、結果として利益を乗せられた」なんてこともあります。
前提として、複合的に精度の高い分析も求められることを把握しておきましょう。
(人生詰みます)仮想通貨投資の残酷な現実も知っておく
仮想通貨市場では「億り人」と呼ばれるように投資で成功する人もいれば、筆者のように途中で大損してしまうような人もいる世界です。
下記のツイートのように、相場の大暴騰・大暴落が起きる局面では
「大損」や「退場者」で溢れ返ります。
幾つか、関連するツイートについてもご紹介します。
ビットコインこれ退場者が殆どだろうな
— くろ (@noir_kuro_kuro) March 13, 2020
こちらのツイートは、2020年3月13日におけるビットコインの大暴落で一時は「-50%」以上の下落が発生。
レバレッジ投資をしていた多くの人が保有していたポジションが解消されたと分析でき、大量の退場者が出たと推測されるツイートですね。
ビットコイン退場します。貧乏が嫌でトレードを始めたけどトレードをしてなければそれなりに楽しい人生を送れたんじゃないかな。FXも株も何一つうまくいかなかった。死にたいけど借金があるからあと5年は死ねない。トレードで人生を棒にふった。#ビットフライヤー#FX#退場
— tomny (@tomny_jp) March 11, 2018
実際、こんな方もいらっしゃるのが分かりますね。
「トレードをしてなければそれなりに楽しい人生を送れたんじゃないかな。」というように、人生を棒に振るほどリスクもあるということを指摘されています。
「投資で楽に儲けられる」という気持ちでは、とても勝ち続けることは厳しいの現実が見えてきます。
ビットコインのボラすごすぎ。レバ管理ミスったら一発退場しそう。
— HAT / 帽子屋 (@hat_fx) May 14, 2019
著名な仮想通貨トレーダーである「HAT氏」によるツイートで、ボラティリティのある仮想通貨について言及。
レバレッジ管理の重要性について触れています。
以上のように、仮想通貨投資では「大損」は身近なリスクであることが分かります。
今でも筆者が言えたことではありませんが、身銭を切って相場から学び続ける姿勢を忘れないようにしたいですね。
(対応策)仮想通貨投資で大損をしてしまった際の対策
どれだけ入念な努力をしていても、相場に参加している以上、大損してしまう経験は常にあります。
ここでは万が一、仮想通貨投資で大損してしまった際の対策(できること)についてご紹介します。
借金による投資を絶対に避ける
「大損してしまった失った資金を取り戻したい」という理由で、高金利な消費者金融などからの借金は絶対に避けましょう。
筆者は流石にそのような経験はありませんが、失った資金を取り戻すべく躍起になってしまう人もいます。
負け続けることで、何度も何度も借金をしてしまい首が回らない人を見かけたことがあるぐらいです。
「投資は自己責任」とはいえ、本人の辛さや身近な家族や友人などにも心配・迷惑を掛けてしまうことすら。
生活用途の資金とは別に、投資用の資金によって運用するようにしましょう。
投資関連の情報をシャットアウトしてメンタルを安定させる
大損した際のメンタル状態は極めて不安定になりがち。
平常心を失いがちになるので、投資関連の情報やチャート画面から離れる期間を設けましょう。
強欲や過信、怒りなどネガティブな感情でいっぱいになってしまいがちであり、クリアーな目線で相場が見れません。
一旦、投資から離れる環境に身を置くことで冷静な気持ちを保てるようにしてみてくださいね。
何が原因だったのか?負けた要因を徹底的に洗い出す
上記のステップを踏み、気持ちにリセットが付いたタイミングで「大損してしまった要因」について考えてみましょう。
- そもそもの分析について
- 損切りができなかった理由
- 資金管理の甘さ
等々、チャートやファンダメンタルズの情報を伏せて敗因となった理由を考察してみてください。
その際、トレード日誌やメモ帳を用意して「負けた敗因」や「改善するポイント」をまとめておくのがおすすめ。
過去検証をした際に、自分の弱みを見つけられるので効率良くトレード上達が行えますよ。
まとめ
今回は、仮想通貨投資における大損を防ぐ方法を筆者の痛々しい経験から詳しく解説しました。
仮想通貨は将来性の高い金融商品として期待されており、投資リターンの大きさは魅力的です。
ただ、エントリーと真逆に価格が動いた際の損失リスクも高いため「資産を守る」ことを第一に考える必要があります。
「利益を早く得たい」と考え、安直なトレードをしてしまうのではなく、ご紹介した内容を参考にご自身なりの負けない投資方法を確立してみてくださいね。