

BINANCEへの登録や入金まではできたけど、実際に取引のやり方や、取引板(オーダーブック)の見方が分からない。そんな人へ向けて記事を書きました。
海外仮想通貨取引所をはじめて使うときは戸惑いますよね。
そこで今回は、BINANCEの取引板の使い方や取引をあえて中心に解説しました。
この記事では、BINANCEの取引板の使い方について図解付きで解説するので「全然使い方がわからない」という人でも今日から取引を始められるようになります。
それではBINANCEログイン直後の画面からはじめていきましょう。

先日、【完全版】BINANCE(バイナンス)の特徴まとめ【銘柄豊富で低手数料】の記事でBINANCEの基本知識についても扱っています。
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まずは日本語に変換しよう
※2020/10/13 更新(Binanceは日本語対応を再開しました)
ログイン後の右上の言語選択のメニューから日本語を選択できるようになりました。

BTC/USDTで現物を買ってみよう
では現物取引からはじめてみましょう。
ログイン直後のホーム画面上にある黄色枠「トレード」にカーソルを合わせ、
そこに出てくる「クラシック」をクリックしましょう。クラシックは

すると下記画像のように取引を行うためのトレード画面が表示されます。
ちなみに今回はBTC/USDTで解説をしていきます。
BTCはビットコインのことで、USDTはペッグ通貨と呼ばれるドルと価値を連動させた仮想通貨になります。
そのためBTCとドルの仮想通貨で取引を行っているイメージとなります。

では早速ですが、BTCを買ってみましょう。
この取引画面をみて「どこを見ればいいのかわからない」と混乱してしまった人もいると思いますが安心してください。
単純に「現物を買う」という点でみるべきところは2つだけです。”購入する画面”と”取引板”の2つです。
1. 現物を購入する画面をみる

極端な話、ここの画面だけ見るだけ購入そのものは実行できます。
「スポット」「クロス」「分離マージン」とありますが現物=スポットです。スポットを選びましょう。
「クロス」「分離マージン」はレバレッジ取引したい人が選びます。

次に「価格」に注目しましょう。ページを開いたタイミングで自動で価格が入力されています。
この価格はUSDT建てした”現在のBTC価格”になります。つまりこの最初から入力されている価格でそのまま「購入」すればBTCをUSDT建てで購入できることとなります。

もしこの入力された金額で良い、という場合はBTCの量を指定して実際にBTC/USDTで現物を購入できるようになります。


だから必ずしも自動で入力された価格で変えるとは限らないことは注意だ。
2. 取引板の見方を覚えよう
「BINANCEが自動で入力されたBTCの価格ではなく、じゃあどうやって自分で指定した価格で売買できるようになるの?」
という人へ向けてそのために必要となる取引板について解説します。画像のところがあなたが見るべき取引板となります。

「こんなに数字が並んでいても訳がわからない」かもしれません。しかし見るべきところは中央部分のみです。
この中央部分の中でもひときわ特に大きな文字のところの数字が現在価格になります。
取引板はこのど真ん中の数字を見ることがスタート地点となります。

今回はBTC/USDTでビットコインを購入したい。という流れで解説しています。つまり、BTC/USDTで「買い」を入れたいと同義です。
つまり、誰かが売りに出しているBTC/USDTを買う必要があります。
取引板に置いて、売りに出されているBTC/USDTの価格は取引板のど真ん中よりより上に記載されています。(「55,074.56」の上の赤い文字のところ全て)

このど真ん中から見て直近の赤文字の「55074.58」のところが最安値で誰かが売りに出している価格です。
この価格を購入するフォームに入力すれば最安値で購入できます。


逆に保有しているBTC/USDTを「売り」たい場合は緑色の文字のところの価格を参照します。
最高値はど真ん中の直近にある価格になります。

現物取引におけるスプレッド手数料を確認してみる
さて、購入する画面と取引板が読めるようになればあとは簡単です。ついでにスプレッドについても理解しておきましょう。
スプレッドとは買値と売値の差額のことです。「赤文字の数字」と「緑色の数字」を引き算すると差額が開くことがわかりますね。
これがスプレッドと呼ばれるものです。


しかしニッチな組み合わせの仮想通貨になると頭を悩ませる価格差になったりするからスプレッドは常に確認すべきところだ。
ちなみに売買手数料はスプレッドとは別の手数料となります。他の取引所も同様です。(BINANCEは取引額の0.1%)
そのため取引を始める前に、どのくらいスプレッドが開いているのかを確認しておくと、より有利に取引ができるようになります。。
メイカーとテイカー
仮想通貨取引の場合、注文を出すとメイカーとテイカーに分かれます。
テイカーとは、板に並んでいる注文を崩していく人たちのことで、
メイカーとは、板に注文を並べていく人たちのことです。
基本的にメイカーとテイカーでは、取引の際にかかる手数料が違うため意識をしながら取引をしなければ損をすることがあるのですが、BINANCEの場合取引手数料は一律0.1%に設定されているので、どちらに回っても損をすることはありません。
一応メイカーとテイカーのなり方を解説しておくと、
テイカーは板に並んでいる注文で取引を行うため、成行注文や先ほどの売り手の最安値6660.64ドルで注文を出すとテイカーになれます。
逆にメイカーの場合は、板に並んでいない価格で注文を出さなければ板にのらないので、
先ほどの売り手の最安値6660.46ドル未満の注文、買い手の6660.00ドルよりも高い注文を指値で出すことでメイカーになれます。
BINANCEで先物取引をやってみる
BINANCEには現物取引の他に、レバレッジをかけることができる先物取引があります。
画面上部にあるトレードにカーソルを置くと開かれるメニューの中に、黄色枠「先物」があるためこちらをクリックしてみましょう。

すると先物取引であるBINANCE FUTURESの取引画面が開かれます。
先物取引と言っても、基本的には現物取引と同じ内容となっています。
唯一違うのが、レバレッジをかけられる点です。
レバレッジをかけることで、現在保有している資金を最大125倍まで増やすことができるのです。
黄色枠「20x」をクリックしてどのようにレバレッジを変更できるか確認してみましょう。

(画面の見た目が記事ライティング時と現在とでは異なる可能性がありますが概ね操作は同じです。)
BINANCEの先物取引では最大125倍までのレバレッジをかけることができ、その間であれば自由に変更することができます。
60倍や90倍、111倍と言った具合に変更できるので、自分が効率よく取引ができるレバレッジを設定してください。

取引のやり方も、基本的に現物取引と同様になります。指値注文(限定)であれば価格と数量を入力し、成行注文(市場)であれば数量を入力して、買うか売るかになります。

1点だけ注意をしてもらいたいのが、レバレッジをかけるということは現物で取引をするよりもリスクとリターンが高くなります。
100倍のレバレッジをかけるとリターンとしての利益が大きくなります。
しかしそれだけリスクも大きくなることは十分注意しておきましょう。

BINANCEの「Margin」と「Futuers」の違い
BINANCEの「Margin」と「Futuers」について解説してきました。
ここで一度、信用取引(Margin)と先物取引(Futures)がどのように違うのかを紹介しておきましょう。
実は同じBINANCE内で取引をしている信用と先物ですが、そもそも取引をしている市場がBINANCE内で違うのです。
信用取引(Margin)は現物市場、先物取引(Futures)は先物市場、となっています。
さらに他にもいくつかの違いがあります。
● レバレッジ:Marginは最大5倍・Futuresは最大125倍
● 追証:Marginは有り・Futuresは無し
● 借入先:MarginはBINANCEユーザーから・FuturesはBINANCEから
● 取扱い通貨:Marginは現物とほぼ同様(100種類を超える)・FUTURESはBTC/USDTを含め8種類
同じレバレッジをかけることができる取引ですが、信用取引(Margin)と先物取引(Futures)ではかなり違うのです。
あらかじめ両取引の違いを理解してから始めるようにしてください。
BINANCEのアドバンスモードで本格トレード分析を行う
BINANCEには普通のモードとアドバンスモードと呼ばれる、高機能チャートを使うことができる2種類があります。
ここまで現物取引で照会してきたのは普通のモードでしたが、ここからは有利に取引を進めるためにアドバンスモードで本格的なトレード分析のやり方を解説していきます。
まずはトップ画面からトレードを選択し、高度な(Advance)をクリックしましょう。

するとこちらのアドバンスモードでチャートが表示されるようになります。
ちなみにアドバンスモードにも「original」と「TradingView」がありますが、今回はさらに高機能なTradingViewで解説をしていきます。

テクニカルの指標を出してみよう
ではBTC/USDTを分析するためにインディケーター機能を使ってみます。
まずはアドバンスモードで「Technical Ind」を選択し、テクニカル分析でも定番の「MACD」を選びましょう。

すると黄色枠のようにチャート下にMACDのインディケーターが表示されます。
さらに左青色枠ではチャートに描写をできるツールも準備されているので、画像のようにトレンドラインなども引いて有利にトレードできるようにしましょう。

Depthチャートを読めるようになろう
アドバンスモードにはOriginalとTrading Viewの他にもう一つ種類があります。
それがDepthチャートになります。
下記画像の黄色枠「Depth」をクリックしてください。

すると下記画像のように、凹型になっているグラフが表示されます。
ちなみに取引板をグラフ化したものがデプスチャートです。
そのためグラフ右側黄色枠がBTC/USDTの売り注文で、左側青色枠が買い注文ということです。
取引板をチャートにして視覚化することで、どの価格帯に注文が多く入っていて意識されているのかを一目で認識することができるので、取引に取り入れたりすることができます。

レンディングやステーキングも活用しよう
BINANCEには仮想通貨を取引するだけではなく、レンディングやステーキングを行う事もできます。
それぞれ使い方を解説していきましょう。
まずはトップ画面よりレンディング(貸出)、ステーキングを選択しましょう。

BINANCEのレンディングと使い方
レンディングとは、仮想通貨を別のユーザーに貸し出して利息を得るサービスとなります。
トップ画面でレンディング(貸出)を選択すると下記の画面に移動します。
レンディング可能な仮想通貨の一覧が表示され、利息(利子率)と最大貸出通貨数が表示されており、レンディングを行いたい通貨を選びましょう。

すると下記のようにレンディング画面が表示されるので、こちらから確定することでレンディングを始めることができます。

BINANCEのステーキングと使い方
もう一つBINANCEではステーキングによって仮想通貨を得ることができます。
ステーキングとは、特定の仮想通貨を保有しているだけでその仮想通貨が増えていくサービスとなります。
先ほどのトップ画面からステーキングを選択すると下記の画面に飛び、ステーキング可能な仮想通貨が表示されます。
この中から通貨を選びステーキングを始めましょう。

おまけ:BINANCEアプリで信用(Margin)トレードを行う
BINANCEにはスマホ専用アプリが準備されているため、スマホからも取引を行うことができます。
ではBINANCEアプリで信用(Margin)取引をやってみましょう。
(BINANCEでは日本語に対応しておらず、アプリ内で翻訳を行うことができないため基本的に英語での操作となります。)
お手持ちのスマホにアプリをインストールして、立ち上げてログインをするとこちらの画面が表示されます。
ここで黄色枠の「Margin」か「Trade」をタップしましょう。

こちらがBINANCEアプリの信用取引画面となります。
一応黄色枠の「Margin」が選択されているか確認しておきましょう。
そして青色枠の「Buy」が選択されていれば、BTC/USDTを買うことができます。
取引はこれまで解説してきた方法と同様で、白色枠にBTC/USDTを買いたい価格と数量を入力し「Buy BTC」をタップするだけです。

信用取引なので売りから入ることもでき、青色枠「Sell」を選択し、白色枠に価格と数量を入力して「Sell BTC」をタップすれば売ることができます。

一応こちらのアプリで、現物(Spot)、信用(Margin)、先物(Futures)の取引ができるので、パソコンだけではなくスマホから取引を完結させることができます。
BINANCEのMarginで他銘柄を選択する
BINANCEのMargin取引では、BTC/USDT以外に様々な銘柄ペアで取引をすることができます。
まずは信用取引画面の黄色枠「BTC/USDT」をタップしてください。

銘柄ペアを検索できるページが開かれるので、黄色枠「USDT」を選択しましょう。
すると全てのUSDTとペアとなる銘柄表示されるので、今回はETH/USDTをタップします。

選択したら先ほどの画面に戻るので、黄色枠に「ETH/USDT」と表示されていることを確認してください。

これで銘柄の変更は完了です。ぜひ取引をしたい銘柄を選んでみてください。
アプリの扱い方について更に詳しく知りたい人は【画像31枚】BINANCE(バイナンス)アプリの使い方を徹底解説を参考にどうぞ。
BINANCEの取引板の使い方 まとめ
ここまで理解できれば、十分にBINANCEのサービスを使いこなせるようになります。
BINANCEは海外仮想通貨取引所として大手となるため、提供するサービスも幅広くなっているのです。
そのため仮想通貨取引だけではなく、レンディングによって仮想通貨を貸し出したり、ステーキングで株主配当のような形でも利益をえることができます。
もちろん通常の取引も、現物、先物、信用と幅広く用意されており、通常のツールや高機能ツールを使い分けることができるため、ぜひとも活用してほしいです。
もし今回記事を読んで、理解できなかったと思う箇所があれば、もう一度わからない場所を読み直してみましょう。
BINANCEはトレード以外にも面白いサービスを提供しています。興味があれば下の記事も参考に読んでみてください。