「BitMEXが日本人向けの利用禁止させたの本当?どうしよう」
「ちょっとBitMEXに残ってる資産があるけどどうしよう」
BitMEXの日本居住者への利用禁止に伴いどのような背景があったのか、これからユーザーはどうすべきかについてまとめてみました。
速報
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) April 28, 2020
BitMEX、日本国居住者の仮想通貨取引を禁止へhttps://t.co/y2fY56R4UL
2020年4月28日より公式サイトのお知らせ画面にてBitMEXが日本人居住者へのサービス禁止にする旨が突然掲載されました。

この文言に掲載されている内容をもう少し掘り下げてみたいと思います。
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BitMEXは日本人にとっては完全に利用できなくなるのか
全てのユーザーが利用禁止になるわけではありません。
新規ユーザー→登録禁止
既存のユーザー→アクセス制限
となります。詳細を公式サイトの内容をみながら確認してみましょう。
新規登録に関しては2020年4月30日23:00:00(日本時間)をもって、既存ユーザ様に関しては2020年5月1日00:00:00(日本時間)をもって、当社は日本の居住者のアクセスを制限します。
ここは文言通り、新規登録が30日にできなくなり、既存ユーザーも5月1日にアクセスできなくなってしまいます。
28日(火曜日)の平日に突然アナウンスしてわずか3日後の平日の5月1日(金)にアクセス禁止するとは利用者からすると面を食らう内容となっていました。
これにより、BitMEXプラットフォームに初めて登録される日本の居住者は、取引を行うことができません。既存のお客様は、新たにポジションを構築し、もしくは既存のポジションを拡大する取引を発注できなくなります。しかし、お客様が既にお持ちのポジションが影響を受けることはなく、これらは関連する契約約款に従い継続されます。
既に登録している人は新規注文が制限されるとのこと。幸い、資産を動かすことについての制限には触れられていません。
これらの制限は、金融商品取引法及び資金決済に関する法律の改正が今月初旬の政令により5月1日から施行されることになったことを受けたものです。

仮想通貨関連改正法案が5月1日に施行されました。
「政令」に関しては以前に金融庁は一般向けに賃金決済に関わる意見の募集を実施しました。暗号資産に関する意見もあったとのことで、これを参考に法律を改正する動きに出たのでしょう。
当社は、暗号資産商品に関して規範を定立し、急速に拡大するアセットクラスの発展を支えようとされる当局の努力を支持いたします。当社は、日本市場に関する当局のねらいを支持するとともに、当局との協議を継続したいと考えており、進展がありましたらお客様にお知らせいたします。ご質問がありましたら、ご遠慮なく問い合わせフォームより当社サポートへご連絡ください。
BItMEX側も政府側から突然の要請を受けたものと思われます。お問い合わせフォームから説明不足と思われるところはお問い合わせしてきましょう。
今後のユーザーが取るべき行動例
急なBitMEXのお知らせに対してユーザーはどう行動をとったら良いのか、1つの例としての指針を記載してみました。
アクセス制限を回避する
どうしても新規登録が必要な場合の話です。BitMEXは珍しくKYC(個人情報の確認)が必要なく利用できる取引所です。
そのため、どのように日本の居住者かどうかを判別しているのかというとおそらくIPアドレス(インターネット上のアドレス)となると憶測しています。
IPアドレスはVPNなどのサービスを利用すれば比較的に簡単に変更することはできるので、回避することも可能でしょう。
とはいえ、既存のアカウントを持っている人は何からの方法ですでに国が判明しており何らかの理由で登録できないかもしれません
また、もし何らかの事情でバレていまうと最悪の場合、口座が凍結される可能性も考えられるため使わない方がやはり無難です。
(多分ないと思いますが)資産が残っているのにアクセスできなくなった
あくまで利用制限なのでないと思いますが万が一、既存アカウントにアクセスできなくなったりした場合は、VPNなどを利用してIPアドレスを海外に変えてアクセスしてみてください。
それでもダメであれば公式サイトへお問い合わせしてみましょう。
BitMEX側から資産を逃し損ねた人への対策が発表されることもあり得るので公式サイトのお知らせをチェックしておきましょう。
BitMEXがなくなるとトレードが辛い
長らくBitMEXに使い慣れていた人にとっては辛いかもしれません。
そのため代わりとなる取引所を利用しましょう。
bybitはBitMEXの良い部分をかなり真似している取引所です。
使いやすさはBINANCE並みで、特徴はBitMEXを引き継いだ良いとこどりな取引所であるためBitMEXを扱っていた人であればすぐに使いなれると思います。
売買手数料やレンディング手数料などもほぼ同じです
参考:bybitってどんな取引所?バイビットの特徴を徹底解説
何らかの形で損失だしそう
このBitMEXのお知らせの影響で損失しそうな場合や特別な事情がある場合はBitMEXのお問い合わせに連絡すべきだと思います。
BitMEXの場合、お問い合わせ窓口は日本語で質問しても返答が返ってくるため、英語が苦手な人もお問い合わせしてみましょう(万が一返答がなかったらGoogle翻訳を使って再度お問い合わせしましょう)
まとめ
BitMEXはSNS上でも多くのユーザーに親しまれてきました。
ハイレバレッジ取引所の中ではもっとも古参の2014年度から参入しており、大きな問題を起こさず続いてきたスプレッドが狭く、売買手数料もお手頃でBitMEXが使えなくなることは大きな痛手となった方もいることでしょう。
しかしもともと変化の激しい仮想通貨業界ですのでここは慌てずに対処していきましょう。
取引所に関しては予備の取引所にも登録しておくことはある程度慣れている人にとっては特に意識せずにやっていることでもあります。
1つの取引所に絞らず分散させて利用していきましょう。