

こんな疑問があったら、当記事はきっと役に立つはずです。
筆者が予測したところポジティブ目線の場合、ビットコインは1000万円を超える可能性があります
エリオットウェーブは、アメリカを発祥としたテクニカル分析の一つで、相場の方向性や各トレンドの性質を分析できます。
形成される波にも固有の性質があるため、世界中のトレーダーが分析手法の一つとして組み込んでいる人気ぶり。
当記事では、仮想通貨の中でも圧倒的な存在を誇る「ビットコイン」をエリオットウェーブにて将来価格の予測をしてみました。
読み終えた頃には、ポジティブ・ネガティブな両側面からビットコインの中期・長期・超長期の将来価格予測が把握できるはず!
エリオットウェーブの分析を得意とする筆者が解説するので、詳しい知識もセットでご紹介しますね。

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エリオットウェーブとは一体どんな分析手法なのか?
まず、ビットコインの将来価格を予測する前に、
- エリオットウェーブがどのような分析手法であるのか?
- エリオットウェーブを使用するメリット
- エリオットウェーブを使用するデメリット
について、前提の知識を解説します。
というのも、将来価格を手短にお伝えすることはできますが、エリオットウェーブはトレンドの変化によって分析も変わります。
この先において、ご自身でエリオットウェーブを用いたビットコイン分析を柔軟に行えるようにするためにもチェックしておきましょう。
*サクッと、エリオットウェーブによる将来価格を知りたい方はこちらをクリックしてください。
エリオットウェーブの歴史と分析手法について
エリオットウェーブとは、日本人の間では「エリオット波動」とも呼ばれる分析手法です。
とても歴史のある分析手法で、そのルーツを辿ると1930年代まで遡ります。
当時、鉄道会社・レストランの経営、会計士として活躍していた「ラルフ・ネルソン・エリオット氏」が考案。
ある日、海辺で波の動きを観察していると「一定の規則性に基づいて波が動いていること」に着目したエリオット氏は、株式相場にも当てはまるかもしれないと考えるようになりました。
当時は、世界的なバブル相場と世界恐慌が発生した年代であったことからも、エリオット氏はエリオットウェーブ研究に没頭。
理論として体系化した「The Wave Principel」を1938年に発表しましたが、日の目は見ずに1948年に亡くなります。
その後、多くの金融、投資の専門家たちによって後付け的に解釈・研究が進められて現在のような主流のテクニカル分析の一つに至っています。
少し触れたように、エリオットウェーブは「波」に着目して考案されました。
これは、相場の世界では、繰り返される多様な値動きの中に「パターン」があるという解釈になります。
パターンの形や大きさ、時間軸ごとの違いに注意を引くことで、相場の全体的な方向性から値動きの傾向を分析できるのです。
エリオットウェーブを使用するメリットとは?
エリオットウェーブを使用するメリットは、波形の形や大きさ、出現するトレンドの場所等から精度の高い分析が行えること。
実際、ビットコインだけでなくあらゆる金融商品で過去にも類似したチャートパターンが出現します。
- 上昇トレンドを形成する典型的な波の形
- レンジ相場に形成される調整の波形
- 下降トレンドに形成される下落の波形
というように、形成される波を見ることで、次に起こりうる波形(値動き)の仮説を立てられるのです。
また、時間軸が異なる場合でもエリオットウェーブは出現しやすいため、短期から長期までトレード・投資のテクニカル分析として活用できます。
エリオットウェーブを使用するデメリットとは?
一方、エリオットウェーブを使用するデメリットには
- 主観が入りやすい分析手法である(誤った分析をしている場合アリ)
- 形成される波形は途中で変わる場合もある
- 教科書通りの綺麗な波形が出現することは滅多にない
などがあります。
エリオットウェーブには複数の波形パターンがあるため、勉強すればするほど限りないパターンを想定できます。
ゆえに、思い込みが激しくなってしまうと主観性の強い分析になってしまい、結果として相場と逆行したポジションを保有してしまうなんてことも。
加えて、巷の投資本やテクニカル分析の書籍で解説されているような綺麗な波形で出現することは滅多にありません。
エリオットウェーブに熟練したトレーダーですら、波形が分からない場合もあるのです。
あくまで、短期〜長期の値動きにおける方向性にシナリオを立て、エントリー・利益確定・損切りの目処を立てられる分析手法であることを頭に入れておきましょう。

(ネガティブ目線)エリオットウェーブを用いたビットコインの中〜超長期の価格予測
この章では、ビットコインのネガティブな見方について分析を深めてみます。
結論としては、ネガティブ目線でのエリオットウェーブ分析によるビットコイン将来価格の予測は、「26,682〜11,907ドル」となりました。
以下、各項目にて詳しく解説します。
中期目線でのビットコイン将来価格は「26,682〜24,328ドル」
中期目線におけるネガティブなビットコインの価格予測は、「26,682〜24,328ドル」となりました。
上述した日足3波における調整の4波が続く場合、ジグザグ(詳しくは後述)となるケースが想定されます。
ゆえに、急勾配な価格調整をするために中期でも大幅な価格下落が起きるかもしれません。
予想される値幅としては、ジグザグのA波終点とA波始点を起点としたフィボナッチ・リトレースメントによる見立てです。
意識されやすいサポートラインも数多くあることから、「26,682〜24,328ドル」の価格帯まで調整すると分析しました。
仮にこの価格帯まで調整した場合、上昇トレンドが継続するかを見極めてからポジションを取りましょう。
長期目線でのビットコイン将来価格は「21,878〜18,681ドル」
先ほどご紹介したジグザグの修正波のみで調整が完了しない場合、複雑な波形である「フラット」によって価格調整するかもしれません。
その場合、目処とされる長期目線での調整価格は「21,878〜18,681ドル」です。
フラットは非常に複雑な波形なため、上図で表示されているフラットは「拡大型フラット」とも呼ばれます。
拡大型フラットでは、A波の始点をB波の終点が超えてしまうのです。
よって、高値更新を見せかけておきながら一気に下落をします。
上図のシナリオでは、A波の終点を割ってしまうので安値を更新する形隣ますよね。
最終的に、A波の始点・終点から引いたフィボナッチ・リトレースメントの「1.382-1.618ライン」を目処に価格が下落すると見込んでおきたいですね。
結果、「21,878〜18,681ドル」付近までの下落があり得ると抑えておきましょう。
超長期目線でのビットコイン将来価格は「18,371〜11,907ドル」
超長期におけるビットコイン価格をエリオットウェーブによって分析すると、「18,371〜11,907ドル」付近まで調整すると分かりました。
理由としては、修正波であるトライアングルが出現することで数年以上をかけて価格調整を行う可能性があるため。
上図のように、日足3波の終了から日足4波による巨大なトライアングルを形成するパターンとしてシナリオが想定できます。
あくまで、超長期間におけるレンジ相場ではあるのですが、日足3波の始点から引いたフィボナッチ・リトレースメントの「0.618-0.786ライン」では「18,371〜11,907ドル」になると分かりました。
もし、一時的に大幅な価格下落が起きた場合は「買い増し」を検討しても良い段階でしょう。
ただし、上図のラインを割ってしまった場合はエリオットウェーブのカウントが破綻したと認識して欲しいです。
(ポジティブ目線)エリオットウェーブを用いたビットコインの中〜超長期の価格予測
それでは、エリオットウェーブを用いたビットコインの中〜超長期における価格予測についてご紹介します。
なるべくフラットな視点で分析をするためにも、ポジティブ・ネガティブな分析を章ごとにまとめました。
早速ですが、ポジティブなビットコイン価格予測は「49,606〜101,033ドル」という結果となりました。
10万ドル越えと驚愕の価格が予想されましたが、下記の項目にてエリオットウェーブによる分析をチェックしてみましょう。
*下記の表に基づいた期間ごとの価格予測(2021年2月〜)を行っていきます。
中期 | 3-9ヶ月先 |
長期 | 1-2年 |
超長期 | 2-10年 |
中期目線でのビットコイン将来価格は「49,606ドル」
4時間足のチャートを参考にエリオットウェーブを用いた分析をすると、中期目線の予想価格は「49,606ドル」という価格予測が算出されました。
なぜこの価格というと、形成されている修正波の4波の高値・安値を起点にフィボナッチ・リトレースメントを引いたためです。
すると、ビットコインチャートでよく意識される「1.618」ラインまで上昇する余地があります。
該当するラインの数値が「49,606ドル」ということからも、時間を掛けながらも力強い上昇が期待できそうです。
*フィボナッチ・リトレースメントは、自然界で共通してみられる数列や比率を元にした分析手法です。
エリオットウェーブでも重宝される分析手法で、波動の長さを測る目安となります。
因みに、チャートに引いてあるエリオットウェーブは、日足でのカウントをすると3波であると分析できます。
そして、日足3波をさらに分解すると4波を形成している段階(2021年2月時点)であると分かります。
長期目線でのビットコイン将来価格は「60,667ドル」
エリオットウェーブを用いた、長期でのビットコインの将来価格予測は「60,667ドル」となりました。
中期の価格予測でも紹介したように、日足3波の形成後に4波の修正。
そして、日足での5波を形成する予測が立てられます。
ただし、この画像だけでは4波の形成から5波の終点まで目処を立てるのは怪しいですよね。
そこで、下記の画像をご覧ください。
こちらの画像では、1波の始点から日足3波の終点と予想される「49,606ドル」までをフィボナッチ・リトレースメントで引いています。
4波の修正は浅い性質があるため、おおよその目安として「0.382」ラインに設定。
そうすると、4波の価格調整は「31,760ドル」付近になるのが分かります。
最後に、3波終点から5波の始点にかけてフィボナッチ・リトレースメントを引くと目安である「1.618」ラインに到達するのが分かりますね。
1BTCの価格が6万ドルを超えると予測でき、長期的に大幅な価格上昇が起きると考えておきたいです。
超長期目線でのビットコイン将来価格は「76,395〜101,033ドル」
超長期におけるエリオットウェーブを活用した分析では、「76,395〜101,033ドル」までの価格上昇が見込まれます。
今回、なぜ価格の範囲がまばらかというと超長期目線になると予想もしない価格上昇が起きるためです。
通常、短期〜中期目線ではフィボナッチ・リトレースメントの「1.618」ラインが価格上昇の目安となります。
しかしながら、過去のチャート傾向からも大きな時間軸では「2.618」ラインまでの価格上昇も起こり得ると考えておきましょう。
詳しくは、週足3波からの時間調整となる4波を挟みます。
上図で引いたように、週足1波の視点から週足3波の終点までのフィボナッチ・リトレースメント「0.382」ラインは「37,443ドル」。
その後、推定される4波の終点であり、5波の始点である「37,443ドル」から週足5波の上昇が継続すると分析できますね。
以上のように、各時間軸・各波形からも中期・長期・超長期のビットコイン価格はじっくりと上昇を続けるシナリオを想定しておきましょう。
(ビットコイン投資に活かせる) エリオットウェーブのパターンを5つ紹介
ここまで、詳細な分析を紹介してきましたがいかがでしたか?
エリオットウェーブを用いた分析をすると、ポジティブ・ネガティブの両方のシナリオを大まかに把握できます。
この章では、エリオットウェーブで頻出する波形について5つご紹介します。
波形と一口に言っても、上昇・下降・持ち合いと、相場の状況に応じて出現する種類も異なります。
ビットコインの過去チャートを参照にご紹介するので、どんな種類があるのか知っておいて損はないはず。
具体的には、
- 代表的な波形である「インパルス」
- トレンドの最終局面で出現しやすい「ダイアゴナル」
- 急勾配な修正波である「ジグザグ」
- 複雑な波形をする「フラット」
- 時間調整をする「トライアングル」
と、様々な種類を解説します。
少しでも的確な分析を行うため、重要なエリオットウェーブのパターンとしてインプットしておきましょう。
もっとも代表的な「インパルス」
インパルスはチャートにもっとも多く出現しやすい波形の一つ。
1-5波まで形成され、衝撃波という異名も持ちます。
どの波形にも共通していることですが、各波形を構成する波のことを副次波と呼びます。
この副次波がインパルスにおいては、「5-3-5-3-5」と5つのカウントで出現します。
主な特徴としては、2波が1波を割り込まず、3波がもっとも長くなる性質があります。
その上、調整波動である4波が1波の終点と交差することもありません。
力強い上昇トレンドで出現しやすく、相場全体に勢いがあることを想定できる波動であることが分かりますね。
ただし、インパルスは下降トレンドの波形の一つ(副次波)としても出現しやすいです。
そのため、下降トレンド時にインパルスが出現したら急激に価格が下がる懸念をしておきたましょう。
トレンドの最終局面で出現しやすい「ダイアゴナル」
上図のように、ダイアゴナルは各波形の値動きが大きくなりやすい特徴があります。
インパルスと同じく5波動形成で出現しますが、副次波のカウントとしては「3-3-3-3-3」あるいは、「5-3-5-3-5」のどちらかとなります。
インパルスとも被るカウントですが、大きな違いは1波の終値が4波の終点と被る点です。
また、カウントの終点に近づくに連れて値幅が縮小して、次の波動(トレンド)に推移します。
注意点として、ダイアゴナルは大きなトレンドでの1波や5波などで出現しやすいです。
トレンド転換となる位置で出現しやすいため、前後の値動きに注視して相場の動きに対応できるようにしておきましょう。
急勾配な修正波である「ジグザグ」
上記でご紹介した「インパルス」「ダイアゴナル」は、主に上昇トレンド時(専門用語では推進波とも呼び、下降トレンドに出現した場合にも使用される)に出現します。
一方、ジグザグにおいてはトレンドの小休止を意味する「修正波」として分類されています。
いわゆる、レンジ相場のことを指していますが、ジグザグにおいては急勾配な価格調整をするのが特徴です。
波動のカウントは「5-3-5」となり、上図からも分かるように上昇した分の値幅と変わらないぐらい強く下降します。
つまり、ジグザグが出現した場合は高値でポジションを保有するのは危険です。
大幅な損切りやロスカットによって資金を飛ばしてしまうリスクすらある波形なので、忘れずに覚えておきましょう。
複雑な波形をする「フラット」
フラットは、「3-3-5」の複雑な波形で形成される修正波の一つ。
基本的に、A波が形成された後にB波がA波の始点付近(上回る場合あり)まで戻ります。
その後、C波はインパルス、あるいは、ダイアゴナルの波形でA波の終点付近(下回る場合あり)まで下落します。
上図のように、B波では調整が終了して上昇トレンドが継続しそうにすら見えますよね。
でも、その後はA波の終点付近まで下落をしているので、高値掴みをしたトレーダーは大きな含み損を抱えてしまう場合もあるのです。
したがって、エリオットウェーブだけに依存したトレードをするのではなく、トレンドラインやフィボナッチ・リトレースメントを活用した分析も合わせて活用しましょう。
時間調整をする「トライアングル」
日本では、「三角保ち合い」とも呼ばれるトライアングル。
ビットコインのチャートでも頻出する修正波で、時間調整によって次のトレンドに向けた波動を形成します。
カウントとしては、「3-3-3-3-3」がセオリーとなりますが5波動形成の副次波が交じる場合もあります。
また、一般的にはC波が複雑かつ、長期化した波動になるケースもあり。
さらには、価格が徐々に小さくなるE波において上下の保ち合いをしているレジスタンス・サポートラインを割ってから、反対方向にトレンドを作る場合があります。
最後の最後までトレーダーを悩ます波動で、安易にエントリーをしてしまうと損切りの連続であっという間に資金を失ってしまうのです。
トライアングルでのトレードは、レジスタンス・サポートラインを明確にしたり、トレンド後に様子を見てエントリーがおすすめ。
普段より慎重な姿勢でポジションを構築してくださいね。
まとめ
今回は、エリオットウェーブの基礎知識からビットコイン相場に当てはめた詳細な分析、そしてより細かな波動パターンについてご紹介しました。
エリオットウェーブを用いた将来価格の予想に関しても、
- ポジティブ目線では「49,606〜101,033ドル」
- ネガティブ目線では「26,682〜11,907ドル」
となりました。
つまるところ、エリオットウェーブは大衆心理による値動きの形成をパターン化しているため、あらゆる相場において波動が出現します。
ビットコインも例外ではなく、相場の方向性をザッと把握してトレードに活かしやすいです。
ただ、エリオットウェーブは複数の波動パターンがあるので過信は禁物。
常に、「相場は大衆の読みとは逆に動く」ということを忘れず、仮説を立てておいて柔軟にエントリーできるようにしておきましょう!
ちなみにビットコインの売買は基本的に流通額の大きく競合の多い海外取引所の方が必然的に安く済みます。
そのため当サイトでは海外取引所に絞ってお得な取引所を紹介しています。
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