仮想通貨とFX(外国為替証拠金取引)との違いを初心者にもわかりやすく解説

仮想通貨とFX(外国為替証拠金取引)との違いを初心者にもわかりやすく解説
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0.9円のリップルを買って最高6000万円まで資産を築く→投資金を全て失い辛酸をなめる。投資歴4年目。釣りにハマっています。現在は"生き残るためのトレード"をエリオット波動の分析で確立して利益を出せるように。
    初心者A
    仮想通貨とFXの違いがイマイチ分からない
    初心者B
    仮想通貨とFX、どちらも同じ投資対象なのだろうか?

    投資の世界では、「仮想通貨」も「FX」と、どちらもよく聞くワードですね。
    どちらも市場参加者は多いですが、各々の特徴は似ているようで非なるところが多数あります。

    当記事では、これから投資やトレードをしたいと考えている人に向けて、「仮想通貨」「FX」の違いを詳しく解説。
    基礎知識からチェックできるため、しっかりと分別ができるようになるはずです。

    ご自身の運用資金や取引スタイル、投資への精通度からどちらに投資参入すべきかまで、分かるはずですよ!

    (基礎を振り返ろう)仮想通貨・FXの主な特徴って?

    早速、仮想通貨とFXの違いについて言及したいところ。
    ですが、この章では両者の特徴について簡単に解説します。

    ザックリと具体的な特徴についてチェックしていきましょう。

    新しいお金の形?「仮想通貨」の特徴って?

    仮想通貨は暗号資産とも呼ばれる通貨の総称で、インターネット上で取引されるデジタル通貨の一種。
    通常、円やドルなどの主要通貨は「法定通貨」と呼ばれ、国の中央機関等によって発行・管理されています。

    ところが、仮想通貨に関しては中央管理者が存在せず、ネットワークへの参加者によって分散的な管理が行われています。

    基盤の技術にはブロックチェーンが採用されており、人為的なエラーを回避する正確な取引も実現。
    世界中のあらゆる場所に送金が可能であり、送金コストも低いことが注目されています。

    外国通貨の売買で利益が得られる「FX」の特徴

    他方、FXとは「外国為替証拠金取引」と呼ばれるもので、他国間の法定通貨を売買する方法。
    通貨ペアごとの差額が利益となる仕組みになっており、FXでは「証拠金」が必要となります。

    「証拠金」とは取引所に預ける担保金とも言え、将来的に必ず決済することが決められています(差金決済)。
    証拠金取引の強みは、少ない資金を担保に資金を借り入れて(レバレッジ取引)取引できること。

    より大きな資金で効率良く運用できる点にあります(詳しくは後述します)。

    相違点は多くある! 仮想通貨とFXにおける決定的な違いについて

    仮想通貨とFX、両者の基本事項について解説しましたが、決定的な違いについてこの章では解説します。

    具体的には、

    • 市場規模が全然違う
    • ボラティリティ(価格変動)の高さ
    • 仮想通貨取引は「現物投資」/FXは「レバレッジ取引」であること
    • 仮想通貨のFX版である「仮想通貨FX」とは?
    • 取引時間に違いあり (休まない市場・休む市場)
    • 両者では取引できる銘柄数に大きな差がある
    • 税金の区分が違うことを知っておく
    • チャート形成におけるスピード感・特徴に違いがある

    と、最低限押さえておきたい知識ばかり。
    実は全然違う特徴があることを、しっかり理解していきましょう。

    市場規模が全然違う

    仮想通貨とFXの圧倒的な違いとしては、やはり「市場規模」にあります。

    仮想通貨は歴史の浅い金融商品ですが、国の通貨同士を売買するFXは歴史ある市場。
    個人投資家はもちろん、機関投資家や企業による取引も行われるほどで、流動性・取引額の高さは段違いです。

    例えば、金融先物取引業協会によると2020年度におけるFX取引金額は「6,174兆円」にまで登るとされています。

    一方で、仮想通貨の取引金額は「14億9,000万ドル」。
    2021年9月時点のレート(USD/JPY=110円)では、「約1,637億円」であるのが分かりますね。

    仮想通貨は注目される市場として認知を拡大していますが、依然として市場規模の違いは大きなものになるのです。

    ボラティリティ(価格変動)の高さ

    ボラティリティの高さに関しても、両者の違いを決定づけるものの一つ。
    法定通貨であるドルや円、ユーロなどの通貨は国際経済における主要通貨。

    日々、多額の売買が行われており流動性の高さからもボラティリティは低水準を維持しやすいです。
    実際、ドル円のボラティリティについて「期間別日平均」で調査。

    参照:ドル/円 (USDJPY)|ボラチェッカー

    このように、「1%未満」のボラティリティで価格推移していることが分かりますね。

    されど、ビットコインのボラティリティに関しては、1日に「15%以上」の価格変動が起きている場合も。
    最低のボラティリティであっても「0.82%」あることからも、市場の動きが激しいのが分かるでしょう。

    ボラティリティが安定しているFX市場、そして激しい値動きをする仮想通貨。
    ボラティリティを考慮すると、投資の運用方法にも違いが出てきますね。

    仮想通貨取引は「現物投資」/FXは「レバレッジ取引」であること

    仮想通貨取引は「現物」のみの取引であるのに対し、FXでは「レバレッジ」を活用した取引が可能。
    レバレッジとは、先述した証拠金取引とも同義であり、少額の資金を担保に大きな資金を運用できます。

    一例として、「レバレッジ2倍」で取引をした場合。
    100万円を証拠金に預けると「100×レバレッジ2倍=200万円」分の取引ができます。

    すると、利益も通常の2倍になることからより資金効率の良いトレードができますね。
    ただし、損失も同様に2倍となることから高度なリスク管理が求められるのも事実。

    加えて、仮想通貨取引にもFX版である「仮想通貨FX」があります。
    為替取引のFXよりもボラティリティがあるため、より利益を狙いやすい市場環境であるのが特徴ですよ。

    取引時間に違いあり (休まない市場・休む市場)

    仮想通貨24時間365日の取引が可能
    FX平日の24時間であればいつでも取引可能

    上記表にもある通りで、仮想通貨の場合は24時間365日の取引ができます。

    反対に、FXの場合は平日の24時間であればいつでも取引できる特徴がアリ。
    ただ、土日に関しては取引ができないため、翌週にポジションを持ち越す際は決済できないことに注意しましょう。

    また、FXは祝日であっても平日であれば取引可能。
    とはいえ、クリスマスや元旦に関しては取引ができない取引所も多いですよ。

    両者では取引できる銘柄数に大きな差がある

    取引所に上場している銘柄数の違いが顕著なのも、仮想通貨とFXの特徴です。
    FX市場において、取引できる通貨ペアは「50〜100種類」ほど。

    国の定める法定通貨同士を売買するFXですので、多くてもそのぐらいになります。
    しかし、仮想通貨に関してはプロジェクトの始動によって通貨を新規発行できます。

    ゆえに、その数は「1,000種類」を優に超えるほど。

    そうは言えど、投資する際には注意も必要。
    ビットコインやイーサリアム、リップル、エイダ、リップルなどの主要通貨がある一方、価値がない銘柄もあるのです。

    下記画像をご覧ください。

    参照:CoinGecko

    これらの銘柄は上場を果たしたものの、プロジェクトが頓挫してしまったり、買い手が少ない銘柄。
    実際、右側の「?」ではデータ不十分のために表示されていません。

    FXは国の通貨を売買できる安定感がありますが、仮想通貨は自分の目で銘柄を選定する力も必要とされますね。

    税金の区分が違うことを知っておく

    種類課税される区分
    仮想通貨総合課税
    FX申告分離課税

    上記表のように、仮想通貨とFXでは課税される区分に明確な違いがあります。

    まず、仮想通貨は他の所得と合算して課税される「総合課税」に分類されます。
    その上、総合課税における雑所得に区分されることも知っておきたいです。

    税率は「5%〜45%」までの累進課税制となっており、住民税の「10%」を加えた税率が掛かります。
    控除額があるとはいえ、決して低くない税率であるのが分かるでしょう。

    対するFXは、申告分離課税が適用されており利益に対する税率は一律「20.315%」となっています。
    仮想通貨は損失の繰越控除が適用されませんが、申告分離課税では3年間可能。

    総合的に見ても、FXに掛かる課税制度の方が有利な現状です。

    *海外取引所を利用した「FX」の場合、仮想通貨と同様の総合課税が適用されます。

    チャート形成におけるスピード感・特徴に違いがある

    仮想通貨とFXでは、形成されるチャートのスピード感やトレンドに違いがあります。
    そもそも、仮想通貨は2008年に初めて「ビットコイン」が開発された通貨。

    2009年には取引がされるようになったとされ、現在までに至ります。
    されど、法定通貨の代表格である「ドル」に関しては歴史を辿ると1785年に発行されています。

    その後、第一次世界大戦や第二次世界大戦などの歴史を通じ、世界の基軸通貨になったのです。
    通貨の歴史に歴然とした違いがあることが分かるでしょう。

    そしてこれは、チャート形成にも影響を与えています。

    上記画像は「2013年」からのビットコインチャート。
    「2017年半ば」ほどまでは低価格帯で推移していたものの、明確な上昇トレンドが描かれています。

    さらに、「2018年1月〜2020年5月頃」までは価格の停滞がありましたが、2020年の年末から2021年9月時点では上昇トレンドを形成中です。

    ビットコインのボラティリティについて調査すると、実に「48,246%」もの変動が起きています。
    長期的な視点で価格が上昇を続けており、歴史の短い通貨であるもののトレンド形成が早いと言えるでしょう。

    他方、こちらの画像は「1993年」からのドル円チャート。
    価格が大きく上下しているのが分かりますが、超長期的なレンジ相場を形成しているのが分かりますね。

    *もちろん中長期の目線では、上昇・下降トレンドが形成されているとも判断できます。

    レンジ内のボラティリティは「95.96%」であることから、ビットコインと比較しても低水準であるのが分かりますね。

    チャート形成のスピード感や特徴は、投資をする上で重要な指標なので、前提知識として知っておきたいです。

    投資・トレードにおける運用スタイルの違いはあるのか?

    投資・トレードにおける運用スタイルとして、仮想通貨とFXは似ている部分が多いです。

    けれども、それぞれの銘柄・市場ごとで利益を得る方法が違う場合があります。
    どちらにも投資を検討している人は、混同してしまいがちな知識もあるはず。

    この章を読んで、投資する上での違いについて理解を深めましょう。

    テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析がベースである

    チャートを元に各指標や重要なラインを引くことで分析する「テクニカル分析」。
    元は、FXや株式投資で実践されてきたもので、仮想通貨にもテクニカル分析は通用します。

    仮想通貨・FXどちらにおいても多くの投資家・トレーダーが利用している指標があります。

    例えば、

    • 移動平均線
    • ボリンジャーバンド
    • MACD
    • RSI
    • ストキャスティクス
    • エリオット波動
    • フィボナッチリトレースメント

    など。

    一般的に、「2-3」個ほどの指標を活用することで分析を深めることができます。
    どちらの市場でもしっかり活用できるものなので、使い勝手の良いものを習得してくださいね。

    尚、筆者の場合は10種類以上のテクニカル分析を勉強しました。
    結果として、「エリオット波動」「フィボナッチリトレースメント」がお気に入りの分析手法ですよ。

    仮想通貨投資で重宝されるテクニカル分析については、「ビットコインで人気のトレード手法まとめ【初心者おすすめ】」も参考になるはずですです!

    ファンダメンタルズ分析に関しては、市場に影響を与える要素が異なります。
    *ファンダメンタルズ分析とは、世界各国の景気動向や財務、重要人物によって左右される将来価格を分析すること。

    下記の表をご覧ください。

    市場に影響を与える情報・イベント
    仮想通貨各国による規制、著名人や大手企業による仮想通貨市場への参入・脱退、(各銘柄における)プロジェクトの進捗具合など
    FX中央銀行の政策、各国首脳による重要発言、各国の主要な経済データ(経済成長率、物価上昇率、財政支出等)

    以上のように、仮想通貨とFXでは注目される情報が違います。
    どちらも価格を動かす大きな要因となるので、随時情報を取る姿勢が必要ですよ。

    FXは「売り」からの注文もできる

    仮想通貨の現物投資では「買い」からの注文のみですが、FXでは「売り」からの利益も狙えます。
    「売り」からの注文とは、別名「ショート」とも呼ばれており、下落を見越して高値で「売りポジション」を建てられます。

    そして、実際に価格が下落したところで買い戻しをすると、それらの価格差分が利益に。
    基本的には「安く買って、高く売る」のが投資とされますが、FXでは下落を想定した売買もできるのです。

    ただし、ビットコインFXの場合は同じように下落を狙った「売りポジション」も保有できます。
    現物投資、レバレッジを活用した投資法を知っておくと、できることがグッと増えますね!

    それぞれ違う方法によって「金利」を受け取れる

    仮想通貨、FX共に金利を受け取ることも可能ですが、受け取る方法は異なります。
    というのも、仮想通貨投資で金利を受け取る場合は幾つかの方法があります。

    レンディング取引所等に仮想通貨を貸し出して、利息を受け取る方法。
    イールドファーミング仮想通貨の「Defi」分野におけるレンディングサービス。資金を預けることで、期間ごとに応じて金利を受け取れる方法。
    POS保有しているコイン枚数に応じて、ブロックの承認割合が増加するPOS(プルーフ・オブ・ステーク)。POSは保有枚数によってブロックチェーンへの貢献度もアップします。そのため、保有数量に応じた通貨を配当金のような形で獲得可能。
    資金調達率による金利受け取り仮想通貨FX版のスワップ金利となるもので、相場状況によって金利も変動する仕組み。
    資金調達率が発生する理由としては、現物価格との価格乖離を抑えるため。
    一例としては、もし、買いで保有しているポジションがマイナスに乖離している場合、金利が受け取れることに。逆も然りで、保有ポジションに対して現物価格が反対に乖離している場合も金利の受取が可能。

    と、多くの方法で金利を受け取れるのが分かりますね。

    他方、FXに関しては「スワップ金利」によって金利を受け取れます。
    スワップ金利は「スワップポイント」とも呼ばれ、各国為替の政策金利の差額で得られる利益。

    日本の政策金利は「− 0.1%」と、とても低いですがメキシコ(ペソ)では「4,5%」。
    トルコ(トルコリラ)では「19%」と非常に高くなっています。

    FXのスワップ金利には、こうした各国の金利差を目的とした取引が行える特徴があります。
    例えば、低金利通貨である日本円を売り、高金利通貨であるメキシコペソを購入。

    すると、「4,5% − (−0.1%)=4,6%」の金利を得られますね。
    以上のように、金利に着目した投資運用があることも知っておきましょう。

    投資初心者なら「 仮想通貨」「FX」のどちらが参入しやすい?

    「仮想通貨」「FX」と、投資初心者の方が参入するのであれば、目的や運用スタイルによって選ぶのがおすすめ。
    参入する上での利点について解説するので、参考にしてみてくださいね。

    (仮想通貨)テクノロジー分野への関心がある&最先端の分野へ投資をしたい人向け

    仮想通貨への投資は、今後のテクノロジー(ブロックチェーン)分野に期待をできることです。
    法定通貨とは違い、投資しているプロジェクトの伸び代次第では価格の上昇が見込めます。

    身近な例としては、イーサリアムやリップルなどの「アルトコイン」銘柄は上場から「40倍」以上の価格上昇を果たしています。
    有望な銘柄は長期的に値上がりが期待できるため、現物投資だけでも大きなリターンが得られますね。

    その上、DefiやNFTなどの新しい技術・サービスに関しても仮想通貨に投資する醍醐味の一つ。
    爆発的な成長を果たすことが多く、先行者利益を獲得できるチャンスがありますよ。

    【関連記事】

    【猫でもわかる】仮想通貨DeFiとは何かを分かりやすさ重視で解説

    仮想通貨NFTとは固有に識別して利用されるトークンです

    (FX)安心しやすい取引環境で投資・トレードしたい人向け

    FXに参入する強みは、投資参入における安心度の大きさです。
    残念ながら、どれだけセキュリティ改善が行われていても定期的に仮想通貨のハッキング事件は起きています。

    大手取引所であっても流出することがありますが、FXの取引所ではそうした事件はまずありません。
    リスク面を考慮すると、資産を預けやすいのはFXの取引所なのです。

    信託保全システムを導入していることから、取引所が破綻した場合でも資金の返金は保証されています。
    さらに、ボラティリティが安定している(仮想通貨と比較して低い)ため、レバレッジ取引を有効活用しやすいです。

    一回あたりの取引における利益額は小さくても、効率良く運用することで資金を増やせます。
    以上、仮想通貨とFXのどちらに参入すべきかは、リスク・リターンや投資趣向の観点から考えるのがおすすめですよ。

    まとめ

    今回は「仮想通貨」と「FX」の違いについて、諸処の観点から詳しく解説しました。
    仮想通貨とFXは同じ金融市場で取引されており、お金という性質で同じもの。

    ですが、特徴や誕生年に関しては大きな違いがあり、価格動向に影響を与える要因も違います。
    前提となる違いを幾つかピックアップしましたが、各要点を把握した上で投資するのが良いでしょう。

    そして、「どっちがいい」というものは個人の投資レベルや運用資金にもよります。
    お試しで投資をしながら、相性を確かめて本格参入する分野を選んでくださいね!