
かつてはPoloniex、アメリカを代表する海外取引所でした。大手の一つとして世界でも有名になっています。
そんなPoloniexですが、一言でいえば、レンディングに強い海外取引所。と言えます。
各種手数料について解説しつつ、レンディングに興味がある人は、今回の記事を読んで見ると新しい儲け方がわかります。
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Poloniexの特徴はコレだ!
Poloniexの特徴 | |
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売買手数料 | メイカー0%~0.09%、テイカー0.06%~0.09% (30日間の取引量によって手数料は減少、5,000万ドル以上の取引でメイカーは0%に) |
対応銘柄 | BTC、ETH、LTC、XRP、BCH、DASH、TRXなど50種類以上の取扱い仮想通貨 |
最大レバレッジ倍率 | 2.5倍 |
必要証拠金 | 不明 |
アプリ対応 | iOSとAndroidともに対応 |
日本語対応 | なし |
運営開始年月日 | 2014年1月 |
その他 | レンディング対応 |
ビットコインが誕生して間もない2014年頃から運営開始したPoloniex。現物取引以外に、レバレッジ取引やレンディング(BTCによる融資)ができます。
取引量に応じて取引手数料が安くなります。
一時はPoloniexに新しい仮想通貨が上場(追加)されるニュースが出るとその銘柄の価格が上昇しました。現在はそこまでの影響力はないようです。
ユニークな経歴を持った創業者
創業者、トリスタン・ダコスタ氏は大学では音楽の学士号をもつユニークな出自を持っています。
金融業界の出身者たちが関わることの多い業界でかなり珍しいと言えます。
Poloniexはココが強い(3つの強いポイント)
①. レンディングができる
②. 50種類を超える豊富な仮想通貨の取扱い
③. 取引量に応じて手数料が安くなる
①. レンディングができる
Poloniexのレンディングの年利結構高い。
— CoffeeTimes ? (@CoffeeTimesTW) August 17, 2019
USDCで10% https://t.co/OgtFP2rbmb
Poloniexでは、レンディングと呼ばれるBTCによる個人同士の融資を行うことができます。
レンディングで融資を行うメリットしては、1日あたりの金利を設定することができ、利息を受け取り仮想通貨取引以外で儲けることができます。
レンディングで融資を受けるメリットしては、金融機関を利用するよりも金利が低く、厳しい審査が無くすぐに受けられることです。
実際に海外仮想通貨取引所でもレンディングを取扱っている取引所はそこまで多くないので、レンディングを行いたい人にはPoloniexがおすすめです。
②. 50種類を超える豊富な仮想通貨の取扱い
Poloniexでは、50種類を超える豊富な種類の仮想通貨を取扱っており、通貨ペアにしても90種類以上の取引が可能となっています。
ビットコインでの取引であれば、すべての仮想通貨取引所で行うことができます。
アルトコインでの取引だとなるべく取扱い仮想通貨が多い取引所の方が、利用者としても選択肢が増え良いでしょう。
そのため、アルトコインの中でも知名度や取引量は低い草コインで取引を行うことができ、今後急騰を期待できる仮想通貨に投資をすることができるかもしれません。
③. 取引量に応じて手数料が安くなる
仮想通貨取引を行うと、基本的にメイカーやテイカー手数料が必要となります。
取引を行うたびに手数料は発生するので、なるべく低い手数料の取引所で取引を行いたいところです。
そこでPoloniexであれば、30日間の取引量に対してメイカーとテイカー手数料が割り引かれる仕組みとなっています。
メイカーテイカー手数料としては以下の通りで、
・5万ドル以下:メイカー0.09%、テイカー0.09%
・50万ドル~100万ドル:メイカー0.075%、テイカー0.075%
・100万ドル~1,000万ドル:メイカー0.04%、テイカー0.07%
・1,000万ドル~5,000万ドル:メイカー0.02%、テイカー0.065%
・5,000万ドル以上:メイカー0%、テイカー0.04%
30日間の取引量が5,000万ドルを超えるとメイカー手数料が無料となります。
取引をした分だけ手数料が安くなるのは、仮想通貨投資家としては大きなメリットになるでしょう。
とは言え、5000万ドル(50億円)も超えて売買できる利用者はかなり限られていると思います。
おそらく50万〜100万辺りのメイカー0.04%、テイカー0.07%までが狙い目になるのかなと思います。
Poloniexの注意したいポイント(3つの弱いポイント)
①. レバレッジ倍率が低い
②. レンディングでデフォルトが発生した過去がある
③. 過去に仮想通貨を流出させてしまったことがある
①. レバレッジ倍率が低い
Poloniexではレバレッジ取引が可能となっていますが、最大倍率が2.5倍に設定されており、他の海外仮想通貨取引所と比べて低いものとなっています。
国内仮想通貨取引所でも最大レバレッジは4倍となっており、Poloniexのレバレッジ取引はおまけ程度に思っても良いでしょう。
そのため、レバレッジ取引がPoloniexを利用する目的のメインであれば、倍率が低いことには注意が必要です。
海外の仮想通貨取引所にもレバレッジ取引を取扱っていない取引所があることに比べれマシかなと思います。
国内の仮想通貨取引所と比べると取引ができる仮想通貨の種類は多いです。
②. レンディングでデフォルトが発生した過去がある
2019年5月にPoloniexのレンディングサービス内でデフォルトが発生しました。
デフォルトとは債務不履行のことです。Poloniexにおいてはレンディングによる借り手が資金状況の悪化により、借りた仮想通貨の返金が貸し手に行なわれませんでした。
それと同時にレンディング利用者の口座を一律で16.202%減らされました。
被害に遭った利用者には取引手数料をBTC換算で補填に充てるという保証を行い、現在では損失額分に補填が達していると発表がありました。
今後も同様にレンディングで借り手が返済できない状態になると、デフォルトによって資産が減らされる可能性は十分にあるので、レンディングを行う予定の人は起こりうるリスクという点で注意が必要です。
掛け金は程々に利用しましょう。
③. 過去に仮想通貨を流出させてしまったことがある
Poloniexでは、過去に約100BTC分の仮想通貨を流出させてしまったことがあります。
そして、当時は全ユーザーの資産を12%程度削減する発表したりと、ユーザーに対して問題ある発言をしていたのです。
もちろん現在では、預かり仮想通貨はコールドウォレットによる管理を徹底しているとしていますが、一度流出させてしまった経験があるので同じことが起きないとは言えません。
それと、もし同様の流出が発生した際には、資産削減などを提言してくる可能性もゼロではないので注意が必要です。
トロンの取引所を買収したPoloniex
トロン(TRX)とは知名度の高い仮想通貨の1つで、プロジェクトに関するマーケティングがかなり強いことでも知られています。
そのトロンのDEX(分散型取引所)のプラットフォーム(名前はTRXMarket)をPoloniexは買収しました。
仮想通貨取引所ポロニエックス、トロン基盤最大の分散型取引所(DEX)買収【ニュース】 – CoinTelegraph
2019年12月のこのニュースを布石として2020年4月には「Lanchbase(ランチベース)」と呼ばれるIEOプロジェクトのプラットフォームをリリースしました。
Poloni DEXと呼ばれます。
5月5日、#JUST(#JST)の #TRON ベースのプロジェクトは、@Poloniex取引所でIEOを開催しました。
— TRON Foundation Japan (@TRON_JPN) May 9, 2020
販売は4分26秒で終了。
さまざまなプラットフォームにリストされたとき、JSTは@MXC_Exchangeのリターンで20倍に急上昇しました。 https://t.co/ET60NX1Ac3

IEOは企業でいうところのIPOと同様に有望視されている銘柄になると上場後にすぐ急騰することも少なくありません。
そのため、宝くじのように買えたらラッキーで儲かることもあるようです。
Poloniexの売買手数料と他の取引所との比較
CryptoGTの売買手数料を比較 | |
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Poloniex | メイカー0.09% テイカー0.09% |
BitMart | メイカ:0.10% テイカー:0.20% |
CRYPTFLEX | メイカー:0.025% テイカー:0.025% |
BINANCE | メイカー:0.1% テイカー:0.1% |
BitMEX | メイカー:-0.025% テイカー:0.075% |
KuCoin | メイカー:0.08% テイカー:0.08% |
Bittrex | メイカー:0.25% テイカー:0.25% |
ビットコインでの比較となりますが、最近、手数料を安くしたようで、Poloniexの手数料はどちらかといえば安い方に分類できそうです。
Poloniexのように銘柄数が多い取引所は売買手数料を多めにとる傾向があるため0.09%は安い方かなと思います。
アメリカでの運営を閉鎖
Poloniexも他の取引所と同様に、移り変わりの激しい仮想通貨業界の中にいて規制の波に飲まれました。
アメリカは特に仮想通貨が国に受け入れられるよう規制が強化されていっている最中です。
その中でいてアメリカでの運営を閉鎖することになりました。
Poloniexに変わる海外取引所
この記事を読んでPoloniexが微妙だな。と感じた方にお勧めの海外取引所があります。
Bitterzという取引所になるのですが手数料は0.025%のBinance以下。それでいて最大レバレッジ888倍対応です。
レンディングの機能はないものの上記のPoloniexよりも安く売買できるメリットに加えて現在は登録すれば5000円から1万円のBTCがもらえるキャンペーンもあります。
つまり無料で海外取引所を始められます。有名ではないのが心配。と思うかもしれませんが出金の報告は多数あります。
Poloniexの特徴まとめ
①Poloniexはレンディングが可能な取引所です。
②レバレッジ取引にも対応していますが、倍率が低いので注意が必要です。
③豊富な取扱い仮想通貨から草コインへの投資やレンディングでの利益で、通常の取引以外で儲けることができます。
Poloniexをまとめると以上の通りになります。
レンディングによる利息の利益や草コインの急騰を狙った取引など、通常の仮想通貨取引とは違った利益の出し方をできる取引所となります。
ただ、ユーザーに対してはそこまで親切ではない対応が過去にあるため、今後利用する際には一定の注意が必要となるかもしれません。
Poloniexを含む、全海外の取引所の中から選んだ総合ランキングは【決定版】プロが選ぶ海外の仮想通貨取引所おすすめランキングはこちらです。
「Poloniex以外にも使える海外取引所を知りたいなあ。」という人はぜひ、【損しない】仮想通貨のおすすめ海外取引所の記事をどうぞ。