仮想通貨のテザー(USDT)とは何か基礎から解説【暗号資産】

仮想通貨のテザー(USDT)とは何か基礎から解説【暗号資産】

「テザー(tether)というワードをニュースでよく見かけるけど、どんな通貨なんだろう?」

「何かと話題にされるテザーが仮想通貨市場に与える影響はあるのだろうか?」

仮想通貨に興味のあるあなたなら、テザーについて一度は耳にしたことがあることでしょう。

事実、大手新聞などでも話題とされるテザーは、仮想通貨市場の動向を抑えるためにも知っておきたいトピックです。当記事では、テザーに関する特徴や注目されている理由、メリット・デメリット等について詳しく解説します。

テザーについて知っておくことで、仮想通貨市場全体の流れや問題について理解を深められます。今後の投資判断にもきっと役立つ知識なので、チェックしてみてくださいね。

仮想通貨「テザー(USDT)」とは何か?

まず、テザーに関する基礎知識から人気の理由、取引高の推移等について確認していきましょう。

ステーブルコインの一種?テザー(USDT)について

テザーはシンボル名でUSDTと表記され、Tether Limited社と呼ばれる香港と米国に拠点のある会社によって発行されています。

テザーは、仮想通貨市場における価格安定化の役割を果たすステーブルコインで、1ドルあたり1USDTとなるようにペッグ(釘で物を固定するように、価格の安定化を図る)しています。

テザーの発行に準じて、担保とする資産をテザー社は準備金として蓄えており、利息が入ることで運営が成り立っています。

現在、テザーは世界中の仮想通貨投資家から資産の保管、決済、送金等の目的で使用されています。また、ブロックチェーン技術を用いた価値の安定化に寄与していることから注目度の高い通貨でもあります。

テザー(USDT)が他のステーブルコインよりも人気な理由

そもそも、ステーブルコインの開発は価格安定化や取引所のようなプラットフォームでの使用を見据えて数多く誕生しています。

その中でも、テザーが人気を博している理由は世界的なスタンダードとなるステーブルコインとして知名度があるためです。実際に、テザーを購入できる取引所やUSDT建て取引が行える取引所は多くあります。

発行量に関しても、2020年5月段階で84億ドルを上回っていることからユーザーの使用も多いことが想定されます。加えて、法定通貨として存在感の強いドルのペッグ通貨であることから、自ずと多くのユーザーがテザーを使用する機会が多いとも推測できます。

2020年度におけるテザー(USDT)の取引高の推移

参照リンク

ここで、2020年度からのテザーにおける取引高を確認してみましょう。

上記の画像では、取引高が今年1月からジワジワと5月にかけて増加しているのが分かります。同時に、ビットコインの急落、そして大幅な価格上昇も起きています。

仮想通貨市場に大きな影響を与えるビットコインは、2020年5月12日に発行量を半分に減らす半減期を迎えています。過去には2回ほど半減期が実施されており、価格の乱高下が起きています。

これらの背景を踏まえると、2020年上半期にかけてのビットコイン価格上昇は、USDTの取引高が増えた一因として分析できるでしょう。

因みに、2020年にかけての取引高は300-800億ドルを推移しており、過去の統計と比較しても高い水準にあります。

テザー(USDT)のメリットとは?

ここまで、テザーに関する基本情報についてご紹介しました。続いて、テザーを使用するメリットについて見てみましょう。

価格が安定している

テザーは、法定通貨を担保としたステーブルコインの中でも価格乖離が小さい傾向にあります。

それゆえ、仮想通貨市場の高いボラティリティでも価格の変動を気にせず所有できるメリットがあります。

暴騰・暴落が見込まれるタイミングでは、一時的に資産の避難先としても置いておけますよ。

基軸通貨として認知されてる

次のメリットとしては、海外取引所の多くでテザーを基軸通貨として迎え入れていることです。つ

テザーでの入金やテザー建てでの通貨ペア、ドルへの換金なども行えるので利便性が高いと言えます。テザー利用者の割合としては、海外ユーザーからの利用が多い傾向にあります。

ビットコインやイーサリアムが取引所銘柄に必ずあるように、テザーもステーブルコインの代表格として上場されるケースも増えています。

テザー(USDT)のデメリットとは?

テザーには技術的なメリット圧倒的な認知度の高さがある一方で、価値毀損にも影響を及ぼしかねないデメリットもあります。

以下の項目で、説明しますね。

価値がTether Limited社に依存している

テザーはUSDTの価格安定化のためにも、テザー社による直接介入があります。

仮想通貨といえば、ブロックチェーンを用いて民主的であり、分散化されたネットワークで通貨発行の意思決定が行われると想像しがちです。

しかし、テザーに関してはテザー社が主体的に運営をしているので、不正や運営上の問題があるとテザーへの影響も必至です。

リスクは少なくともあることを認識し、テザー社による透明性のある情報開示が必要でしょう。

カウンターパーティーリスクがある

テザーを保有することは、上記の項で説明したようにテザー社の倒産や不正、プールしたテザーの流出によってカウンターパーティーリスクを被る可能性があります。

カウンターパーティーリスクは、金融商品への取引を行う際に相手方が債務不履行状態に陥ることで、契約上の支払い等が行われないリスクを指します。

テザーに関しても、中央集権的にテザー社が運営を行っているので最悪の場合は価値の大幅な毀損、あるいは、無価値になってしまうこともあるということです。

テザー(USDT)疑惑と将来性について

テザーにはユーザーによって優れた利便性がある反面、デメリットとなるリスクも内在しています。

とりわけ、テザーを絡めた問題「テザー疑惑」は仮想通貨関係者にとって大きな話題を呼んでいます。

端的に説明すると、2017年頃にかけてテザー社が発行するテザーの発行枚数に対して、相応のドルを保有していない疑惑が出ているのです。

テザーへの批判的な人や懐疑論者によって指摘されるようになり、ドルの準備金を証明するようにテザー社は求められました。されど、この要求に対してテザー社は拒否をしており、監査に入ろうとした監査法人との関係性も切ったとされています。

一連の騒動から、テザー社は十分なドルを保有していないと強い疑惑が向けられています。

理論上、ドルの準備金が不足しているのにテザーを発行できるならば、ビットコインを買うこともできてしまいます。それだけでなく、ビットコインの過剰な暴騰・暴落もテザーの供給によって影響を受けていることも否定はできないのです。

テザー疑惑を巡っては裁判沙汰にもなっており、迅速な真相究明が期待されています。一連の疑惑が晴れれば、テザーのステーブルコインとしての活躍はより期待されるでしょう。

テザー(USDT)を購入できる取引所とは?

テザーを購入できる取引所は、海外取引所となります。

主に、テザーの取引高が高い取引所は以下の3つとなります。

・Poloniex(ポロにエックス)

・Bittrrex(ビットレックス)

・Bainance(バイナンス)

特に、Bainance(バイナンス)に関してはテザーの取引高が一番高いです。他にも、取り扱い銘柄や手数料の低さ(基本は0.1%)なのでユーザーの満足度も高いです。

テザーでの資産管理、送金等を行う際は上記で挙げた取引所を参考にしてみてください。

まとめ

今回は、仮想通貨「テザー」に関する基礎情報からメリット・デメリット、疑惑問題等についてご紹介しました。

テザーは投資対象というよりも、ドルと連動した便利な仮想通貨という認識です。逐一、仮想通貨から法定通貨への換金、銀行への出金作業等を行わずに済む利点があります。

テザー疑惑などの問題もありますが、ステーブルコインの中では価格の安定感はもっとも高いです。仮想通貨投資における資産のプール先や送金手段として、活用してみてくださいね。

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